
所長・行政書士の山田です。行政書士として歩み始めて、今年で10年目を迎えました。
日々、法律の専門家として様々な業務に向き合っていますが、私にはもうひとつ、大切にしている活動があります。
それは、毎週日曜日、日本で暮らす外国籍の子どもたちに日本語を教えることです。この活動は、これからもずっと続けていきたいと思っています。
なぜ、休みの日に子どもたちと向き合うのか。
そこには、私自身の幼少期の苦い経験があります。
小さいころにアメリカで過ごし日本に戻って来たとき、私は言葉と言語の壁に大きくぶつかりました。
世間ではよく「子どもは適応能力が高いから、新しい環境にもすぐ馴染める」と言われます。しかし、現実は決してそんなに簡単ではありません。子どもだからこそ抱える、言葉にできない葛藤や苦労が、実はたくさんあるのです。
たとえ友達と日常会話が楽しそうに話せるようになっても、「学校の授業についていくための日本語」を身につけるには、また別の専門的な訓練が必要です。
当時、周囲にそんなことを理解し、教えてくれる人は誰もいませんでした。
「どうして私は、こんなにも授業が理解できないんだろう。なんて頭が悪いのだろう……」
そう自分を責め、不安と孤独のなかで過ごした日々を、今でも鮮明に覚えています。
あの頃に比べ、日本で暮らす在留外国人の方は本当に増えました。
社会には様々な意見や議論がありますが、私はただ、子どもたちが育つ環境だけは、大人の都合や社会の枠組みに振り回されることなく、平等であってほしいと願っています。
「あの頃の私のような思いを、今の子どもたちにはさせたくない」
そんな祈りのような願いを胸に、私は今日も、未来ある子どもたちに日本語を届けています。
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